2015年7月21日火曜日

買い物の法則と人生の法則


今日、なんとなく立ち寄った渋谷のパルコで、とてつもなくかわいい水着にめぐり合ってしまいました。
水着って、いかにも競技用のそっけないものと、妙にカラフルで大胆で派手派手しいものと両極端じゃないですか?
その水着は、普通の洋服みたいな雰囲気と色柄で、さりげないかわいらしさが絶妙だったのです。置いてあったのが水着売り場ではなく、服や小物を売っているお店だったこともあり、それが水着だとすぐにはわからないくらいでした。
これ、水着? 
今までの水着のイメージが覆るような、わたしの好みにピンポイントでせめてくるようなデザインだけど、水着! 水着なのか!
しかし。
わたしはここ十年以上は水着を買ってませんし、おそらく着てもいません。
そして自分から進んでその機会をつくろうとも思いません。
なぜならわたしは泳げないので、さらに言うと水が怖いので、プールや海や川に行くということがほぼ皆無だからです。
今年はもちろん近い将来も、そういう状況になるなんて全く想像できません。
ですので、買おうか迷うということもなく、心の中で「ないない、ないわー」と思いながらそのまま帰ってきたのですが。
でもでも、やっぱり買っておいた方が良いのではないかと思わないこともないわけです。

わたしの中で、買い物に関して二つの法則があります。
①本当に自分が気に入るものは、専用の売り場には売っていない
わたしがかわいいと思う靴や鞄、アクセサリーは、靴屋や鞄屋などではなく、洋服屋や雑貨屋の片隅に置いてあることが多いです。基本的に好きなお店しか見ないので、コンセプトが合っているから自動的に小物も好みに合うということでしょう。
②本当に自分が気に入るものは、必要なときには見つからない
たとえばフォーマルウェア。これはだいたい、今度誰かの結婚式があるから身につけるものを、と思って探しに行くのですが、そういうときに気に入ったものを買えたためしがありません。だいたいが「まあ、これでも悪くないか」と妥協して買います。
結果、なんとなくしっくりこなくて一度しか使わず、次回は違うものを探すことになったりするのです。

つまり、突然やってくるかもわからない、水着が必要になったときのために、あれは買うべきなのではないかということです。
今までの経験上、そうなってから探したって絶対に手に入らないのです。

ああ、わかっています。わかっているのですが。
わたしはきっと買いません。
百歩譲って(?)もしかして一週間後に「やっぱり買おう!」と思ってお店に行ってみたら、たぶん既に売り切れているのです。
そして、万が一水着を着なければいけない場面に遭遇したとき、本当はこれじゃなかったのに、と思いながら、しっくりこないものを着ることになるのです。
そうやって、手に入れられなかったもののなんと多いことか。

ほしいものが見つかったら、タイミングを逃さず手に入れようとしなければいけない。
駅のホームに好きな人がいたら、躊躇せず声をかけないといけない。
そうできる人が、きっと最終的に幸せを掴むのです。たぶん。
わたしはずっと、あの水着かわいかったなあ、あの人のこと好きだったなあ、と思いながら毎日を過ごすのです。

ラヴァーズ逆位置、、、!?
(無理やり占いオチにしてみました)