2015年10月30日金曜日

西洋占星術の基本のキ

ワークショップ開催に先立ち、数回に渡って西洋占星術のサイン(星座)についての解説をブログに載せていく予定です。
今回は、西洋占星術の基本的な部分をざっくりと説明します。

☆ネイタルチャート(出生図)について

 その人が生まれた瞬間に、空の天体がどのような配置になっていたかを示す図です。
西洋占星術で鑑定する場合、まずはこのネイタルチャートを読んでその人自身が持っている性質を把握した後、それに対して現在や将来(あるいは過去)の空の星からどのような影響を受けるか(受けたか)ということを見ていきます。
ネイタルチャートには、太陽、月、水星、火星、金星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星といった天体の位置が示されています(他にもいろいろな情報が詰まっていますが、煩雑になりますのでここでは省略します)。それぞれの天体が12星座(サイン)のどれに入っているか、またそれぞれが
どんな角度を形成しているか見ることが鑑定の第一歩です。
 一般的に「わたしはおとめ座です」という場合、太陽が入っているサインを示しています。雑誌などの占いは、この太陽のサインを使っていますので、たとえば太陽星座はおとめ座だけれども他の天体がてんびん座にたくさんあるような人が読むと、少し違和感を感じたりすることもあるかもしれません。

☆天体の意味

天体はそれぞれ、以下のような意味を持っています。

太陽 : 人生の目的、目指すもの
月 : 生まれながらの性質、リラックスしているときに出やすい部分。
水星 : 知性、コミュニケーションの傾向。
金星 : 趣味、娯楽、恋愛の傾向。
火星 : 行動力、情熱を向ける対象。
木星 : 寛容や拡大、発展。善意の宿る場所。
土星 : 緊張や収縮、制限。人生で克服すべきテーマ。

以下の三つは、動きが遅いため同年代の人は同じサインを持っていて、世代的な傾向を示します。
天王星 : 変革、破壊、常識を超える。
海王星 : 夢、幻想、インスピレーションを司る。
冥王星 : 死と再生の象徴。


☆サインの分類

サイン(12星座)は、性質によっていくつかのグループに分類できます。
この区分によってサインの意味をより深く理解することができ、自分のネイタルチャートにどんな性質のサインが多いかを見れば、性格や考え方、行動の傾向を大まかに掴むことができます。

2区分
男性星座(陽) : 外向的、能動的、積極的
  おひつじ座、ふたご座、しし座、てんびん座、いて座、みずがめ座
女性星座(陰) : 内向的、受動的、消極的
  おうし座、かに座、おとめ座、さそり座、やぎ座、うお座

3区分
活動宮 : 新しく物事を始める
  おひつじ座、かに座、てんびん座、やぎ座
不動宮 : 物事を持続させる
  おうし座、しし座、さそり座、みずがめ座
柔軟宮 : 物事を調整する
  ふたご座、おとめ座、いて座、うお座

4元素
火 : 勢いよく燃えさかる火そのもの。情熱的で、活発に行動し自己アピールしていく。
  おひつじ座、しし座、いて座
地 : 「地に足がついている」という言葉に象徴されているように現実的で、目に見える、触れるものを重視する。
  おうし座、おとめ座、やぎ座
風 : 見えないものをあらゆる場所へ運んでゆく風のイメージ。クールで論理的、知性に溢れる。情報処理能力に長けている。
  ふたご座、てんびん座、みずがめ座
水 : 己の姿を変えながら相手に密着、浸透していく水のイメージ。情緒的でフィーリングを重視する。
  かに座、さそり座、うお座


次回から、サインひとつひとつの性質や意味について解説していきます。



※このテキストは、今までわたしが受けた講座や読んだ本を参考にさせていただいています。
学びの場をくださった諸先生方やご一緒した方々に深く御礼申し上げます。
文責は全てわたしにありますので、何かありましたらご一報ください。

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